お客様からよくある問い合わせの一つで以下のような内容があります。

濃口醤油と淡口(うすくち)醤油があるけど、一体何がどう違うんですか?
こういった疑問にお答えします。
本記事では濃口醤油と淡口(うすくち)醤油の違いが分かります。その違いが分かれば自分にピッタリの醤油が分かりますのでぜひ参考にしてみてください。
醤油は全部で5種類
醤油には主に5種類あってそのうちの2つが上記の濃口醤油と淡口醤油です。その中で濃口醤油は醤油全体の生産量の8割を占める言わばスタンダードな醤油です。
そして淡口(うすくち)醤油は江戸時代に兵庫県の龍野で誕生した醤油。使い方として素材の色を活かした料理に使います。主に京都の精進料理や懐石料理などです。
その他に再仕込醤油、白醤油、溜醤油がございます。
今回は濃口醤油と淡口醤油について取り上げますので他3種類は割愛させていただきます。
その2種類ですがスーパーでもよく棚に並べられていますね。
僕に醤油の知識がない頃、スーパーに立ち寄って濃口醤油と淡口醤油が棚に並べられていて感じたこと。
それは

うすくち醤油の方が塩分は少ないだろうな。だってうすくちって言ってるぐらいだから絶対うすいよな!
っていう考えです。
でもですね、この考え全くの逆でした。僕は醤油に関わるようになって初めてこの事実を知りました。
そう、淡口醤油のほうが塩分高めな事実を。
何で塩分高いのにうすくちなの!?
なぜ濃口醤油より塩分高いのにうすくちと言うのか?
それは味の濃さではなく、色の事を言ってるからです。
淡口醤油は素材の色、旨味、香りを引き立てる為に仕込みの期間を短くして醤油自体の色が濃くなる前に完成させる醤油です。
塩分が高いのは料理に使う量も少なくするためですね。
ちょっと量で味が決まるので、素材の持ち味を殺しません。
それによって食材が活きる料理になるんですね。
だから「薄口」と書かずに「淡口」と書くのです。
色が淡いから淡口醤油です。
ただ、そう書いたとしても塩分が薄いイメージは払拭できてませんけどね。
淡口醤油ってどんな料理に使うの?
なぜ淡口醤油は濃口醤油よりも塩分が高いのか。
それは原料にする塩水の量が多いから醗酵を促進する菌が死んでしまうんですね。
だからあまり醗酵がいきすぎないようにしています。
そして仕込み期間も濃口醤油より3割ほど短いです。だから色もうすいんですね。
言葉からしたら塩分控えめな感じがしますけど、濃口醤油と同じ感覚でドバドバ使ったら「うわっ、しょっぱい!」ってなるので気をつけましょう。
減塩に興味のある方は以下の記事をどうぞ。

濃口醤油と淡口醤油のまとめ
淡口醤油は濃口醤油よりも塩分濃度が高い。
もともとは素材の良さを引き立てる為に使われる醤油です。
例えば京料理は素材の色を大事にするのでよく使われる傾向があります。
醤油の特性を理解して美味しく使いましょう。
川中醤油の濃口醤油と淡口醤油
弊社にも有機丸大豆濃口醤油(濃口醤油)とうすむらさき(淡口醤油)があります。
有機丸大豆濃口醤油はその名の通り、小麦、丸大豆、天日塩、天然水を使って仕込んだこだわりのお醤油です。純米みりんを加えているため、通常の濃口醤油よりまろやかです。
うすむらさきは、煮物やお吸い物など色を綺麗に仕上げたいお料理におすすめです。

